ミチくんたちが「KATANAへ食べにいってきちゃったぁ〜」というのを聞き、「なによ、ナマイキな!」と思っていた高級和食レストラン、KATANA.
夫の誕生日に、目新しい所へ行きたいという理由で行って来た。
そもそも、オシャレでけっこう値段も気位も高いという評判なので「あんなところで食べるのは観光客と味を知らないモノだけよ」と言い訳がらみで引いていた。
秘密の扉は開き、ついにアコガレのKATANAへ。
おおお!客がエラそうだーー!!!
なんか、着てるものが違うぞー。ユニクロとかノーメークで来てるヤツなんて誰もいないー。
二人だけだし、時間も早かったので、予約なしで入れたが、入り口の待ち合い場所から、食べるエリアに入った途端に
「ルアッシャイ マッセーーイ(いらっしゃいませ)」と巻き舌で大合唱。
ひよえ〜〜〜!カツヤだけじゃなく、KATANAもコレかいっ!!
しかも、奇麗な女優バリのウエイトレスさんたちまで一斉に。
まあ、そこそこ美味しかった。
一品づつの量が日本並みに少ないのはしょうがないが、お寿司のシャリがつま米だった。(多分、この日だけだと思う。そんな日に私に来られて、ブログでチクられるなんて、不憫な店!)
先に気付いたのはトムだった。
ウエイトレスに言えば?と言うとトムは「可哀想で言えないよ」と。
可哀想とあまり思わない私は、追加の注文の時に、お願いするようにこう言った。
「お寿司のごはんがね、少し硬いの。悪いお魚だと気にならないんだけど、お魚がいいから、バランスがおかしく感じるのよ。今度にぎるときは、新しいご飯で握ってくれるように頼んでくれない?」と。
すると、ウエイトレス
「あらーー、そんな事気付く人がいるなんて!ハジメテよ!」
「うん、日本人だからーー」
だけど、ウエイトレス女史は「スシシェフが可哀想だから言えなかったわー」と、あいかわらず硬いシャリのご飯を運んできた。
やっぱりなー、そこらへんのメンタリティはアメリカ人だと言うの可哀想、って受け取るんだなー。
日本だったらシバかれるけれども、まあ、アメリカ人ターゲットの店だし。。。
以前、別な店では「お米が変だ」と言ったら「俺のせいじゃない。米を炊いたのはメキシカンのやつらだ」と言った日系アメリカ人板さんがいたので、ぶちキレた事もあったが、可愛いウエイトレスが言うのと、私も温厚になったので。。。
ま、それ以外は、本当に、そこそこ、美味しかったよ。
お魚だってよかったし、備長炭で焼いた炉端だってタレに若干の不満は残るものの、悪くはなかった。
アメリカでこれだけお寿司がポピュラーになると、日本人がマジメにやる寿司屋は、ひっそりと味を守るのだろう。
こうやって、一発カマシ系のインテリアで、雰囲気で食べるところが、そのマーケットを拡大して行くのかもしれないなあ。。。
「ね、寿司ライスも含めて、お寿司はムラカミの寿司が、やっぱり一番美味しいよね」
と、トム。
味がわかるようになった夫をホコリに思うのだった。