怒りにまつわる考察

アンドレア・ジュハンの「残忍なハート(Ferocious Heart)」と名付けられた「自分の怒りと向き合う」ワークショップに出て、感情と身体がますます密接である事を再認識した。

感情が身体(姿勢)を作り、
また逆に、姿勢も感情を作る。
そして、感情と身体をつなぐものは呼吸。

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【怒りは無くなるモノ?】

時々「もう怒りを超えた」と言う人がいる。
「私には怒りはない。もう怒りはわき起こって来ない。克服した」と。
それを聞くたびに、不思議な気持ちになる。本当にそうなのかな?
本当はあるものを押し殺していてたり、押し殺しすぎて麻痺してたり、あきらめたり、そんな事もあるかもしれない。

感情とはエネルギーであり、なくなりはしない。
人にぶつけるかぶつけないか、で、自分の評判に差は出る。(笑)
うまくさばけるか、さばけないかで、自分の気持ちに差が出る。
年を取るにしたがって、同じ怒っていても、上手く怒れるようになる。

または、考え方のリニューアル」をした事により、今まで気にして些細な事で怒ってた事が「どーでもいい事」にかわる。これ、案外大事。新しい考え方を知り、それによって「A-Ha!モメント」がやってくると言う事。

怒りのない人というのは本来存在しない。
怒りのない人はパワーもない。
怒りとは、サバイバルのためのエネルギー。
怒りはやる気の炎。活力を生み出しているのだ。
まさに、立ち上がるためのガソリンであり、炎のエネルギーである。

感情は「良い悪い」で別けられるようなシロモノではなく、
喜び、怒り、悲しみ、慈しみ、楽しみなど、全てがひとつのフルコースになって、エネルギーとして自分の身体の中に入っている「仕組みの様なもの」だと思う。
私たちはそのフルコースがベルトコンベアーで運ばれてくるのを、味わう。人間だからこそ出来る楽しみ。

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【西洋人にとっての怒り】

西洋人にとって、怒りは「タブー」である。
はっきりとモノを言うので、怒りも表現しそうにみえるが、言うのは意見であり、彼らが反対意見を言うときは、案外フラットに、ナチュラルに、感情を込めずに語る。

長く住んで、西洋人とつきあえばつきあうほど、怒りがタブーな事を思い知らされる。
彼らにとって、怒る事は「知的でない事」
そもそもの問題を作った「間違いを犯した人」よりも、
「怒る人」のほうが嫌われ、責められる。

それを知らずに、来て数年は、約束を守らない人や時間通りに来ないバス、働きたくないという従業員や、責任をとらない店相手に怒りまくっていた。
連日キレまくっていたところ、多くの人に「アンガーマネージメント(怒り制御のセミナー)いったほうがいいんじゃない?」と言われた。

そりゃ怒りん坊だけども、一般の日本の考え方や、上司としてのダメ出しからすれば、ごく普通の事。
日本でアタリマエの事が、アタリマエには出来ないアメリカ。
カスタマーサービスなんて、日本の一番下っ端のサービスでもコチラでは最上レベル。
マジで。

ここアメリカは「許し」の社会。
私はアメリカで「許す事」をいっぱい学んだ。
それは怒りん坊の自分には大きな収穫だった。

「間違っている事を許す」のではなく、「文化の違い」を知ると、簡単に許せる。が、日本の物差しで測ったまま許すのは、大変な労力。

逆に、そんな社会に慣れているから、西洋人は「自分には怒りはない」と言う。
先出のアンドレアのワークショップでは、一日目、9割以上の西洋人が「私には怒りがないから出し方がわからない」と言っていたが、さてさて、3日目、皆、怒りまくっていた。ほおら、エネルギーとしての怒りは、皆、持っている。

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【何故、日本人はキレるか?】

日本人は、そうとう貯める。貯めて、貯めて、貯めて、もう許せない!となったところで、フザケるんじゃない!なんでわからないのよ!とキレる。
日本人同士で、この会話をよく聞く。

私にはお互いのコミュニケーションミスか、または秘密さぐりあてゲームに見える。早いうちに対処しとけばよかったのに、わかってね、ごっこで「こう思ってたのに、のに、のに」と自分の気持ちの決定権を相手に委ねている。
さぐりあてる心のゲームはおっさんレディな私には面倒くさい。

それに、途中からイジワルになっちゃう人もいる。
「注意なんてしてやるものか!教えてなんかやるものか」的な気持ちになり、最後は相手の失敗を見届けて「ほら見た事か!やっぱりね!」と怒って、相手を責める。
本当は何だってよくって、単に相手を責める原因を探してる事に気付いてない。対処しないで、わざわざ相手に罪を作らせちゃうんだな。こういうのをコンババ(根性がババァ)という。

実のところ、「私をわかって」というのも甘えであり(外国人には不思議とコレが少ない)、誰もわかってなんかくれないのだ。それぞれがそれぞれのシチュエーションをかかえている。
自分に手一杯。他人の事をわかってあげようなんてヒマあったら、自分を解るために時間使えよ、と今なら思う。

【アメリカ人は額面通り】

アメリカ人相手には、どうか?
私の知っているアメリカ人達は、そこまで怒る前に、どうしてワーニング(注意)してくれなかったの?という。
そんなん、しなくったってわかるでしょ!?と思う日本人。
いや、1から99まで言わないとわからないのがアメリカ人。

「いくら、”いいよ”って言ってもねぇ〜、いいよ、の割合を察して欲しいよ。コッチは無理してるんだから!」
も絶対に通じない。
そんなアメリカ人相手に、無理しちゃ、「損」なのだ。
「言ったまんま」額面通りに受け止める彼らに、「察する」なんて芸当は、ほぼ無理なのだ。単に文化が違うのだ。

ーーー

【こうである”べき”に忠実な日本人】

人の意見は10人10色。10国20色くらい。
そのなかで「こうである”べき”」という言葉を日本人から一番よく聞くような気がする。

「Nさんは、ちゃんとするべきでしょうっ!?」と、他の人の事を私に切れられる事もある。
「いや、私はNさんじゃないからワカラナイよ」と、ここで、ワカラナイなどと言うと
「どうして、あなたまでわからないんですかっ!」とキレられた事もある。
完璧な ”もらいキレ”。

この時の「べき」は、アメリカでは(他国では)一切通用しない。戦争すべき、やめるべき、という定義すら国で違うというのに、一人の行動を「こうであるべき」なんて、いったい誰が言えるというのだ?

絶対正義に固執していると、たとえ絶対正義があったとしても、固執している側がツライ。
その国によって、人によって、その場によって、最善の策なんて変わるのだ。

そう考えると「不必要な怒り」も少しは減る。

ーーー

【怒りはエネルギー】って言ったじゃん。それはどうなるの?

そう、怒りはエネルギーだし、自分の中にあるもの。
その矛先を、どこにむけるかが大事。
自分のエネルギーであって、まわりに起こる事は全て ただの引き金。

怒りのエネルギーを上手に利用して、世の中の向上を計るもよし、
なんで自分は下手なんだ!という自分への怒りを利用して、うまくなりたい!と必死に練習して何かを上達させるもよし、
セックスでそれを燃えさせるもよし(怒りは炎だからね)。

ま、そんな感じ。

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【日本人が特殊】

アメリカ人、と書いたが、そこにはフランス人もブラジル人もいると思う。ようは、日本人(コリアンなどの一部アジアンも含む)以外の人を総称してアメリカ人、と書かせていただいた。

大概が、とうてい日本からは「変な常識の人」かもしれない。
が、裏返してみると、「日本の常識の一部がある意味特殊である」かもしれない、という事を、ここ15年ほど感じている。

妙に隠すしね、いろんな意味で。いろんな所で。

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失礼しました。理屈コイてしまいました。

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怒りにまつわる考察」への2件のフィードバック

  1. お久しぶりです。みんなTWITTERやFACEBOOKでWEBをもたなくなり
    私も忙しくて自分のサイトはカビがはえたまま手直しする暇もなく・・でも
    リンク集をたどってみたら、masayob(まさよん、では、もうないのね)さんのWEBがあって・・・嬉しかったです。ござる先生も残してくれてて写真はパワーアップしてて。
    今はLAにいるんですね。
    息子のY(もはや20歳、ゆっきっきとはいわない)はあの後たくさん病気をして
    この子どうなっちゃうの~?もう将来はない、と絶望した時期もあったのですが
    でも、なんとか今年大学生(医学部)になり、よろよろとやっています。身体が弱いので何年留年するかな、と不安です。
    私は看護師国家試験予備校講師と管理栄養士と看護師としての保健指導と、大学院生とたまに執筆や料理レシピの仕事をしています。
    今日はあることで落ち込んでたのですが、この文をみて、少し気持ちが抜けた気がする。
    ありがとう。まさよん、じゃなかったmasayobさんの文はあいかわらず素敵だわ。

    1. お〜〜、お久しぶりですTFさん!
      そうですよね、皆、ブログやFB、ツイッターになってますよね。私たちはある意味、早かった(笑)
      まさよんのままでいいですよー。Masayoにしたかったんですが、あいてなかったので、名字の一文字をつけただけですので、あいかわらず、まさよ、だったり、まさよん、だったりします。

      お恥ずかしいほど、文字の打ち間違いがあったので(焦って書いたんですね〜)ちょっと直しました。

      うん、うん、少し、気を抜いて下さい。厳しくしないで。
      私もいっぱい学ばせてもらってます。セミナー三昧。こころの問題はおもしろいね(ゲシュタルト心理学系に夢中です)。心地いいのは、他に日本人が誰もいないので、自分を思いっきり出してます。

      また、これを機会におついあいよろしくお願いいたします☆

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