「鏡」ガブリエル・ロス

ガブリエル・ロス(*後ろに説明アリ)は、今まであったどの師よりも得体が知れないが、あえばあうほど、腑に落ちる人。
カリスマだしスピリチャルなんだけど、キラキラとしたカリスマ性が売りでなく、とても論理的で、系統立っているにもかかわらず、子供じみてもおり、それでいて老人の叡智に溢れ、やさしいのかと思うと、あまり何にも興味がないみたいで、、、
まさにゲシュタルト(全体)。包括。
全てであり、全てでない。色即是空な人だ。それが私の印象。

「ガラスの仮面」の月影先生のようでもあり、もっと妖精のようでもあり、、、
ただひとつ言える事は「見つめられると、見透かされているよう」に思う。

ということは、「鏡」なのだろう。
単に「鏡」になれる、ってすごい事だと思う。
その人のカラーや主張がないのだ。ただ、そこにいる、という強さ。儚さ。

彼女の中に「サービス(奉仕)」はあるけれども、それは神への奉仕であり、顧客、生徒への「サービス精神」ではない(*但し、彼女は病気をしてから後しか私は知らないので、それ以前にそのようなものがあったかどうかは謎だ)と感じる。

鏡:ガブリエルの音楽のバンド名も「mirrors(鏡)」
メソッドの上級レベルの名も「mirrors」。
彼女は、「鏡」の達人なのだと思う。
だから、これは私が思うガブリエルで、他の人から見たガブリエルはきっと違うのかもしれない。

===

そんなガブリエル・ロスの、ワークショップ「メディスン・ダンス」に出た。

正直に言うと、とても不思議な感覚だった。
彼女の言うコト、その場、その場では納得し、いつもの120%「いまに生きる」状態で体を動かしたが、後になって、彼女が言った事が「何も残ってない」のだ。

ワークショップが終わってからこの事を他の人に聞いてみたら
皆、同じように「あんまり覚えてないのよ」と言う。

同じくワークショップを受けに来た先生の資格をもってる人が言った言葉が、むしろストンと腑に落ちた。

「ガブリエルといるときは彼女の言っている事を覚えようとか、理解しようとかしなくても大丈夫。彼女の言おうとしてる事はエネルギーでちゃんと体の中に入ってるから。たとえば数ヶ月、数年あとになって、ふと思い出す事があるわよ」

ガブリエルは、あんまり、ありがたい事を言ってた様子もない。
あんまり、えらそうにも言わない。
あんまり、愛をふりまいてない。

愛のある人は「愛」を主張し、「愛」でキラキラ光っている。私には案外これが迷惑な時があるが、彼女は、あまり「愛」という武器もふりまわさない。

「都会的なシャーマン(Urban Shaman)」と呼ばれるガブリエルは、スピリチャルさを振り回さないばかりか、「祈りは理論なのよ」と、サラっと説明する。
その心地よさが体に残っている。

役者がオーラをオン、オフするように、人の前に出る人は、その時にオンにする人が多いと思っていたが、ガブリエルは、どこでも同じ、素のままだった。

===

1週間のワークショップで、一つだけ印象に残った言葉があった。

「ファイブリズムの先生になると言うコトは、ちょっとクールなメソッドをたくさん覚える事じゃあないのよ。そんなものはたとえ1年ワークショップをおいかけたって、氷山の上の小さなカケラにも及ばない。先生になると言うコトは、クールなメソッドをいくつ知ってて、どのように使えるか、ではなく、”素の自分:ハダカの魂の自分を、生徒の前にさらけ出せるようになる事を学ぶ” 学びのスタート地点だと思う」

あ、これなのか。。。
だから、ガブリエルは、あんなにも自由で、自分の全てを受け入れる覚悟があり、勇敢なまでに 彼女の「まんま」でいるんだ。。。

この言葉を聞いた時、涙がとまらなくなった。
私はいつも自意識が邪魔をするから。。。

そして、こうとも付け加えた。(先輩の先生が言った通り、後で思い出した)

「私はね、本当は人の話(特に悩み)など、聞きたくないの。100人がそれぞれに話を持って来るでしょう?シチュエーションが違うだけで、皆、同じなの。頭の中はおしゃべりだらけ。モンキーマインド(サル的思考)、フューチャーマインド(未来を憂う思考)って私は呼んでるわ。自分の『特別な』事情説明と、『特別な』言い訳と、今後の心配ばかり。正直いってクタクタになるの。だけど、本当は皆、自分の感情をどのように取り扱ったらいいかがわからないだけなのよ。感情は皆、同じように持っている。うまくそれと共存するか。それが問題なの。だから、音楽をガンガンにかけて、ダンスさせちゃう。皆が自分の体でソレを理解できる。体は知ってるのよ(BODY KNOWS) 自分の体で自分が体感しなくちゃ、何もはじまらない」

麻痺。怠惰。
これらも感情だと言った。感情をシャットダウンした裏にある感情である、と。

ガブリエルロスの書いた本、「Maps to Ecstasy」。
ようやくもうじき読み終わる。
読めば読むほど、どのように彼女は様々な事を分析して、ここまでの形態を作った事に頭が下がる。

エサレンのロッジで、すれ違い様に
「ファイブリズムを作ってくれてありがとう」と言ったら
「いいえ、どういたしまして」と、とてもニュートラルな状態での返してくれた。

ホンモノはさりげない。さりげないフリもしない。
ホンモノは、実にそのまんまであり、「透けている」

あ、理解なんてしなくていいんだな。
ただ、感じてればいいんだな。
そう、素直に思えた。

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ガブリエル・ロス
思想家であり、ミュージシャン。ゲシュタルト心理学をベースとしたゲシュタルト療法とシャーマニズムと演劇法を使った、ダンス(動く瞑想)による自己認識、自己統合、ムーブメントのメソッド、「ファイブリズム」を1960年代に作った人である。(フリッツパールも応援していた)
ややこしいので要約すると、ダンスセラピー。アメリカでの心理療法や、演劇の世界では、とある時期、あっと言う間に広まったらしい。

この中の一部を、私は数十年前の、大学の演劇科でやった事がある。
きっと、だれかが西洋からのメソッドとして学んできて、日本の演劇界にも広まったのだろうと思う。

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私見につき、この文章の転載はされないほうがいいと思います。

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「鏡」ガブリエル・ロス」への3件のフィードバック

  1. ガブリエル・ロスの人間的魅力に吸い込まれるように読み込んでしまいました。なんという不思議な方。私もお会いして感じてみたい…

    1. mahoさん、ありがとうございます。

      はい、是非とも!生ガブリエルに是非とも!!不思議です。「上質はさりげない」そういう言葉がぴたっとくるような、そんな方です♪ いつか、ワークショップを受けてみてはいかがですか?

  2. スピ話が好きで出会ったブログで一番楽しく拝見してました。
    ずっと更新されませんが、お元気なんでしょうか?
    または、サイトの変更でしたか?
    もしよろしければ元気なコメント出してくださいm(_ _)m
    待っています。

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