日本人の体の癖

サンディエゴにとても有名な日本人ドッグトリマーがいる。
いちげんさんお断りどころか、紹介されてももう枠がナイ、
春に予約をとっても夏まで空きがナイというほどの人気。

その実力は数々のドッグショーで認められるばかりか
犬の扱いについて「通常のグルーミング、トリミングは犬への虐待である」というポリシーのもと
犬と心を通わせてから犬に向かい、どんな噛み犬も彼女にかかれば大丈夫になるという
伝説のトリマーで、世界中でセミナーをくりひろげている かおる先生。

彼女にこの10年、ずっと写真を撮らせていただいている。
撮影が終わった後、一緒に食事に行った。

「今までイジメられて人種差別受けた事も一杯だった。だけどそのおかげで今の私がある」
と言うかおる先生。

いや、とてもイジメられるように見えないんですけど。
かおる先生にイジめらる、ならわかるんですが。

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では、どのようにイジメられ、差別を受けてきたのか

===

日本人の体と顔のクセはね、
世界標準から見たらバカにされるのよ。

たとえば肩をすぼめて上目遣いに人を見て、目をパチパチする
あれ、日本ではけっこう可愛いってイメージじゃん?
それってコッチでは全然ダメ
「私が下です」っていうジェスチャーと同じ

あと、たくさんの「うなづき」ね
あれもダメ

私が日本人的に うなづいて目をパチパチやってる時は
徹底的に先輩達から無視された

腕自体は私のほうがいいのに何故イジメられるのか
最初はまったくわからなかったの

とある日、見かねた1人の先輩がソレを教えてくれた
「姿勢をただしなさい。そして、そのうなづきをやめなさい。みっともないから」
姿勢をなおして ジェスチャーの癖を直し始めた頃から
皆の扱いが変わったのよ

結局、ハイクラスの人が来たとき、彼らは何を求めているかというと
ハイクラスなサービスを求めてくるわけ

そこへ ヘコヘコしてたら あー、コイツは話になんないな って
そんな人に お金を払うの嫌だな って

どんなに私がうまくても 誰も私を相手にしてくれなかった
それは如実だった

それから必死に姿勢とポーズと気合いと顔や身体の癖をなおした

どんな人相手であっても
対等なサービスを受けられる人に 対価を払う
これが求められている事

だから私は今は
ホームレスが来ようが、大統領が来ようが
同じように対等に 人間として向き合える
そして、しっかりとしたサービスを同じように提供する自信がある

大統領が来たから って
浮き足立つような人のところに
大統領が来たいと思う?
普通に接してくれて
「まかせて」という安心感をくれるところに
人はお金払いたいんじゃない?

謙虚がダメというのじゃない
ヘコヘコするのは謙虚と同じではない
媚びるのがダメなんだよ
堂々としてなきゃダメ 皆、安心にお金を払いたいんだよ

あのイジメみたいな人種差別が徹底的になかったら
私はこれを学べなかった
だからすごい感謝してるんだよね

===

すんげえ〜 勉強になりました。

そうです。

私が5リズムで伝えたい事も 
「流行りの身体の癖」と 本来の美しさの差。

芸者さんは謙虚だけど 猫背じゃない。
芸者さんはゆっくり瞬きはするけど、パチパチやらない。その差。

姿勢が作り上げるキャラクターに踊らされるなかれ。

田舎のネズミ、都会のネズミ

イソップ物語の中に
「田舎のネズミ、都会のネズミ」
という物語がある

私は生まれは田舎のネズミ
いまは
ロサンゼルスの都会中の都会
ハリウッドに住んでいる都会のネズミ

そのハリウッドでの一夜のこと。。。

===

私はたった今 その現場から戻ったばかりなのだ
そこにいたのだ
犬のキキとの散歩を終え、いつもは正面玄関から帰らないのに
この夜に限って今日はこっちだな と
マンションの正面玄関から入った

ゲートの鍵がキチンと閉まっていないのが不思議だったので
一旦は中に入ったものの、
後戻りしてキッチリと締め直してマンションに入った直後の事だった

若い女の子の叫び声が聞こえた
激しく何かを訴えていたが
最初はハウスオブブルースから出て来たファンが
喧嘩でもしているのだろうと思った
が あまりに続くので そのうち通報されちゃうよ と思った
彼女が何を言っているのかはわからなかった

しばらくすると
パトカーのサイレンがけたたましく聞こえた

4階の部屋から下を覗き込むと
先ほど私が入って来たゲートの前に
パトカーが次から次へと到着し
総勢で6台も来た

普通6台は来ないから
何かきっとあったのだろう

もし、私がゲートをしめなかったら
あけっぱなしだったら
事件はアパート内にも及んだだろうか?

もしかして
あの女の子が空いているゲートから入って来たとしたら
別な騒ぎが起こっただろうか?
それとも
入れない事で騒ぎ出したとしたら
原因の一旦が私にもあるのだろうか?

単なる偶然などないと知っている今
私はその事件のはじっこに間違いなく関わっている

いずれにせよ
私は自分の直感に従った
犬の散歩の時に
「なぜかそちらへ誘われるように歩き」
「ゲートの鍵が甘く半開きになっている事に気づき」
「しっかりと鍵をしめなおした」
その3分後 そのゲートで
女の子が叫びだしたのだから

ビルの谷間にサイレンの音と女の子の叫び声が
キンキンとこだました
そんな夜

確かにここは危険もいっぱいあるかもしれない
だけど 人間らしい出来事がいっぱい起こる

こんな夜 パトカーの音をききながら
泣いている女の子が心配になって
彼女がもし寒がっていたらと
捨ててもいいようなジャケットをあげるつもりで
片手にもって 下まで見に行った

おまわりさんに
「だいじょうぶですからお部屋に帰って下さい」
と言われ 女の子の後ろ姿を見ただけで
部屋にまた戻って来た

それを触れ合いと呼んでいいのかどうか
わからないけれど
その子が助けてと言っているようで
下へいかずにはいられなかった

おまわりさんたちの拍子抜けするほど
やさしいエネルギーに触れて
納得して部屋に戻って来た

コーヒーを煎れながら
ウエストハリウッドも悪くない
と思った
そういう事も含めて私はここが好き

なんだか人生ってヤツを
愛おしく思えた

「町のネズミ田舎のネズミ」という物語では
町のネズミは町を誇り田舎のネズミを招待するが
いざ食べようと言う時に人間が入って来て追い払われる
都会は危険がいっぱいだ やっぱり田舎がよかったよ
というストーリー

だが
何が悪い 何がいい ではなく
人生というのは物語
たんなる物語

いい は 悪い にひっくり帰り
悪い は いい にひっくり帰る
オセロのようなもの

町のネズミも悪くない
町のネズミの心細さとか繊細さとか
そんな事すべて

あの女の子は今 どうしているのだろう?

あの女の子も わたしと同じ
騒ぎを聞いた人たちも わたしと同じ
ポリスの人たちも わたしと同じ
たくさんの物語がある ひとりの人間だ

愛しい人たちよ
それぞれの物語を胸に
ゆっくり眠ってね

【踊る瞑想: 5リズム 日本でクラスならびにワークショップします。

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