田舎のネズミ、都会のネズミ

イソップ物語の中に
「田舎のネズミ、都会のネズミ」
という物語がある

私は生まれは田舎のネズミ
いまは
ロサンゼルスの都会中の都会
ハリウッドに住んでいる都会のネズミ

そのハリウッドでの一夜のこと。。。

===

私はたった今 その現場から戻ったばかりなのだ
そこにいたのだ
犬のキキとの散歩を終え、いつもは正面玄関から帰らないのに
この夜に限って今日はこっちだな と
マンションの正面玄関から入った

ゲートの鍵がキチンと閉まっていないのが不思議だったので
一旦は中に入ったものの、
後戻りしてキッチリと締め直してマンションに入った直後の事だった

若い女の子の叫び声が聞こえた
激しく何かを訴えていたが
最初はハウスオブブルースから出て来たファンが
喧嘩でもしているのだろうと思った
が あまりに続くので そのうち通報されちゃうよ と思った
彼女が何を言っているのかはわからなかった

しばらくすると
パトカーのサイレンがけたたましく聞こえた

4階の部屋から下を覗き込むと
先ほど私が入って来たゲートの前に
パトカーが次から次へと到着し
総勢で6台も来た

普通6台は来ないから
何かきっとあったのだろう

もし、私がゲートをしめなかったら
あけっぱなしだったら
事件はアパート内にも及んだだろうか?

もしかして
あの女の子が空いているゲートから入って来たとしたら
別な騒ぎが起こっただろうか?
それとも
入れない事で騒ぎ出したとしたら
原因の一旦が私にもあるのだろうか?

単なる偶然などないと知っている今
私はその事件のはじっこに間違いなく関わっている

いずれにせよ
私は自分の直感に従った
犬の散歩の時に
「なぜかそちらへ誘われるように歩き」
「ゲートの鍵が甘く半開きになっている事に気づき」
「しっかりと鍵をしめなおした」
その3分後 そのゲートで
女の子が叫びだしたのだから

ビルの谷間にサイレンの音と女の子の叫び声が
キンキンとこだました
そんな夜

確かにここは危険もいっぱいあるかもしれない
だけど 人間らしい出来事がいっぱい起こる

こんな夜 パトカーの音をききながら
泣いている女の子が心配になって
彼女がもし寒がっていたらと
捨ててもいいようなジャケットをあげるつもりで
片手にもって 下まで見に行った

おまわりさんに
「だいじょうぶですからお部屋に帰って下さい」
と言われ 女の子の後ろ姿を見ただけで
部屋にまた戻って来た

それを触れ合いと呼んでいいのかどうか
わからないけれど
その子が助けてと言っているようで
下へいかずにはいられなかった

おまわりさんたちの拍子抜けするほど
やさしいエネルギーに触れて
納得して部屋に戻って来た

コーヒーを煎れながら
ウエストハリウッドも悪くない
と思った
そういう事も含めて私はここが好き

なんだか人生ってヤツを
愛おしく思えた

「町のネズミ田舎のネズミ」という物語では
町のネズミは町を誇り田舎のネズミを招待するが
いざ食べようと言う時に人間が入って来て追い払われる
都会は危険がいっぱいだ やっぱり田舎がよかったよ
というストーリー

だが
何が悪い 何がいい ではなく
人生というのは物語
たんなる物語

いい は 悪い にひっくり帰り
悪い は いい にひっくり帰る
オセロのようなもの

町のネズミも悪くない
町のネズミの心細さとか繊細さとか
そんな事すべて

あの女の子は今 どうしているのだろう?

あの女の子も わたしと同じ
騒ぎを聞いた人たちも わたしと同じ
ポリスの人たちも わたしと同じ
たくさんの物語がある ひとりの人間だ

愛しい人たちよ
それぞれの物語を胸に
ゆっくり眠ってね

【踊る瞑想: 5リズム 日本でクラスならびにワークショップします。

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