自分が輝くという事 2

=== 1から続きます。

犬臭い車の中で、何をしゃべったらいいのかわからなくて、あんまり喋らなかった。
もちろん、会話はするけど、あんまり、喋らなかった。

こういう人にはウソがバレる。
だから、ちゃんと心で話さないと単なる時間の無駄、自分の無駄。
なので、トピックを拾うのはやめて、自分の思っている事だけを話す事にした。

「アダムって、お坊さんみたい。」

「ああ、大学時代からずっとそう言われてきた。」

「前世があるとしたら、絶対にお坊さんだと思う」

「今がお坊さんだよ。踊るお坊さん」

二人は一緒に笑った。

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その辺りから、なんとなく二人の関係というか空気感がつかめてきて、会話も弾んできた。

「一つ、教えて欲しいんですが。私は教え始めて、クラスの出来、不出来で自分がまだまだ一喜一憂してしまうんだけど、それって、、、」

と言い始めた途端、アダムは私の言葉を遮り、真剣な顔で。

「何を言ってるんだ。僕もまだ一喜一憂するよ。だって、本気でやってるんだから!いい加減じゃないんだ!」

It’s really big matter to me! because I CARE about it so much

と言った。

あ!
そうだ!
そうだった!

いつまでたっても、自分にできることを自分らしく、
一喜一憂するくらい一生懸命になって。。。

私はこの4月は「何のために5リズムを教えるんだろう?私は何をしたいんだろう?」と思っていた。
深くやればやるほど5リズムそのものがわからなくなり、いわゆる自分内ゲシュタルト崩壊の時期だったのもあったので、もうひとつ質問させてもらう事にした。

「アダム?なんのために5リズムをやっているのですか?」

いくつもの意味を含んだ質問を、心の底から、した。

彼は ゆっくりとこう答えた。

「5リズムをやる事によって、
自分の存在を輝せていく事が大事なんだ。
そんな自分で街に出る事が大事なんだ。
コーヒーショップで、輝いた君がいる。
君が輝く事によって人が気づく。
人が目覚める。

”身体”や”存在”が語る事は、どんな教えよりも大きい。
だから、君の質問への答えは、”輝く人間づくりのために”」

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怖さも、弱さも隠さない。彼は彼の存在そのもの。

だからアダムは、
全てであり無であり、
光であり闇であり、
存在であり空であり、
どこまでも透き通った瞳をしているのだ、

と スコンと落ちた瞬間だった。

3in1BS
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自分が輝くという事 1

本当は秘密にしておきたいくらいだけど、シェアする事にした。

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得体の知れない瞳を持った、怖そうな、緊張感バリバリの、宇宙人のようなイメージの男性。

その人の名は、アダム・バーレイ

5リズムの先生。イギリスが本拠地で、ヨーロッパ各地でいつも満員御礼のワークショップを展開する、先生歴25年の5リズムの世界では有名な人。

なんかコワイ瞳だなあと思いつつ、四月の終わりにはじめてアダムのワークショップを受けることになった。

プロデューサー、クリスティーナの紹介で、アダムの写真撮影をする事になった。

ドキドキドキ。。。

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アダムのサンディエゴでの素晴らしいという言葉では表しきれない5リズムのワークショップが終わり、写真撮影のために、私の車にアダムが同乗してLAへ帰る展開になった。

やばい、車が臭い。車が汚い。よりによって、、、

「乗っていただくのはいいんですが、世の中で一番臭い車だと思うの。私の車は夫がコンベンションへ行くのに使っていて、私は犬専用車で来ちゃったから。。。」
と告げると、
大丈夫、と笑った。

彼の一つ一つの所作や神経質そうなところを見ていると多少不安になったが、いや、5リズムの大御所はそんな事は構わないはず。
それに、そう思うのは「彼の問題」。
私は私のできることをするだけだ、という、妙に開き直った感覚で、大先生、いざ、犬の毛満載の臭い車へ。

小さな車に折り曲げるように乗り込んだ背の高い彼が最初にした動作は、自分のジーンズについた犬の毛を払うことだった。
車の中はそんなことをしても意味がないほど毛が舞っていた。

サンディエゴから渋滞を入れて3時間。
彼は何の文句も言わなかったし、眉ひとつしかめなかった。

2に続く