話し方のクセ 1

テレサは最初はわかりにくい人だった。

なぜなら、すごく喋るから。
普通に喋るのではない。「大変よく」喋るのだ。

人は解ってもらう為に喋る。コミュニケーションのために喋る。

喋れば喋る程に解ってもらえると思っているが、実は喋る量が増すほど意味不明になり、
喋らないほうが明快だったりする。

テレサは早口でまくしたてる。
そして至る所に「I don’t know」を入れる。
つまり「いや、わかんないけども」「知らない」「ま、どうでもいいんだけど」系の「I don’t know」が入るのだ。
何か情報やトピックを散々述べた後、「I don’t know(私は知らないけどね 系)」

おいおい。。。

最初は彼女の喋り癖に戸惑った。
散々喋っておきながら「ま、いいや、知らない事よ」と、今まで言った事を曖昧にするのは、聞いてる人に失礼だと思った。聞いてる方だって時間を使うのだ。私の時間を何だと思ってる?
知らないなら、無責任に言わなきゃいいじゃない、と。

だけど、だんだん解って来た。
彼女は、ただ、会話の隙間を埋める為に喋ってるだけだった。
1人で喋って、1人でうなづいて、
「やっぱり、知らないわ。どうでもいいわ」と結論を出す。
独り言をただ、聞いて欲しいかのように喋ったから。

ちなみに、じーーーっと聞いていたら、そのうち喋らなくなった。
そして、私と、一緒に泊まった友人の話をゆっくり聞いてくれるようになり、それから、本当に心を通じ合わせて話せるようになった。

「どうでもいいわ」と自分で結論づけつつ話すのは、心理的に見ると「防御」である。

「私はトピックスとしてこの話をしてあげるけれども、もし間違っていたとしても私のせいではない。私はこれだけ情報を知っているけど、私が同意した意見ではないので、それに関して責任は取らない」など。これだとたとえ悪口を言っても、自分のせいでないと回避できるし、自分からほぼ命令しておきながら「私の指示ではない」との責任回避。

実はウチの母が似たようなことを言う時がある。

「これ、●×で●×で、●×らしいよ。わからないけども」

巨大な情報量を持ちながら、わからないけども、と言う。
私はどうも、それが「丁寧」とか「謙虚」には聞こえない。それぞれにアクと独自の意見の強い娘たちから聞いた情報を他に流す時に、「お母さん、そんなのダメよ!」と怒られないために、「自分のせいではない」と、密かに主張しているのだ(笑)

問題は、それを無意識にやっている、ということ。

ということは、裏返してみたら、無意識を意識的にし、自分が言っていることにどんな意味を持っているのか意識して発したら、怖さも克服できるかもしれないということだ。

何事も面と向かわなくては変化するためのゼロ地点に立てない。

言葉のウラにある意味に気づくと潜在意識を変えられる。

どう思う?

 

話し方のクセ 2に続く

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