キレイのバランス

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子供を2人持って離婚をして、
いかにキレイにいるか。

彼女の写真を撮らせてもらって
改めてその美に対するコダワリに驚く。

当たり前だけど、いいものを着て
自分に投資して

彼女の場合
外側の現実味溢れる「ココイチ勝負」的な感覚と
内側のスピリチャルな感覚が
面白い具合でマッチしている。

自分を振り返るに
私はサボっていて、投げ出しているのでアレなんだけど、

好みからいうと
「見すぼらしいスピリチャル」とか
「清貧」
とか、好きじゃないのね。

かっこよく、生き生きとしているのがいいと思う。
それが本当のスピリチャルな気がする。

そういう意味では
別に派手じゃないけど
スピリチャルな人たちは皆さんキレイ。

彼女もそう。

バランスが取れてる。

スピリチャルだから、エコだから
「髪染めません」とか
「マクロビしかやりません」とか
「絶対タバコすいません」とか
その人の自由だからそれをジャッジする気はないけども
そういう頑なさって、顔とか皮膚に現れちゃう気がするんだよね。

私も含めて日本人にありがちな
そんな「屁の頑張り」みたいなものを

サラっと
「胸?小さくなれば入れればいいじゃない?ハッピーならいいじゃない?」
(確か、キャサリンゼタジョーンズも言ってたきがする)
的な しなやかさをキレイだなあ、と思ったとともに

キレイさに対する喜びとか楽しみみたいなものと共存している彼女を見てて
女性であることを、愛おしいなあ、と思った。

流す? 流さない?

最初にその事実に遭遇したのはアメリカへ来てまだそんなに経ってない2000年頃だった。

とあるイベントを見に行った時、ホテルのイベント会場のトイレに入ったら水が流れておらず、黄色い液体とトイレットペーパーが見え、嫌な思いをして次のドアを開けるとそこも水が流れていなかった。

5つトイレのあるうち、2つは誰かが入っており、結局残っている3つは全部、水が流れていなかった。
それでもレバーを下げると、水が流れるから、故障ではないらしい。

その、トイレの水も流せない集いは、バシャールの公開チャネリングセッションだった。
バシャールといえばイタコも同然、スピリチャルな集いに集まった人たちは、ドルフィン系のキラキラした出で立ちだった。

てめえら、スピリチャルなクセに、水くらい流しやがれ!!!

と、怒り心頭だった。

もし、その時に小林正観さんを知っていたら「ラッキー」と思ってトイレ掃除くらいしたことだろう。(現に正観さんを知った後は、至るスーパーや公共の場のトイレを狂ったように掃除した時期もあった)

 〜 〜 〜

2016年の今、5リズムを続けて8年になる。

一番近い場所の先生のジョー。
彼女はトイレの水を流さない。
「節水しなきゃいけないから。ここはカリフォルニアよ。ロサンゼルスは砂漠よ。サスティナブル(継続可能)なライフのためにも、たった一回のオシッコで水をあんなに流すなんてバカげてる。ウチへ来た時は、小なら流さないでね」

とても抵抗があったが、ジョーの家へ行った時は、流さないことにした。

 〜

以前、在米北海道人ミチヨと一緒にセドナへ行った時、5人でスイートの一部屋に泊まった。
「ミチヨは夜中にトイレに何度も行っちゃうかもしれないけどさ、水を流す音が聞こえると迷惑だから、流さないから。ね?わかるっしょ?」
というので
「いいよ、流しなよ」
と言っても
「いや。いいのさ。ミチヨは流さないのさ」

 〜

ヒッピーの聖地、トパンガのお家で水洗トイレの場合、二回に一回の割合で流れてない。
もちろん、大の場合に流れてないということに出会ったことはまだない。
が、トパンガのクラスでの公衆トイレも、キレイなのに2〜3回に1回の割合で流れてない。
ヒッピー的には、サスティナブルなライフを目指しているので、そうなんだろう。。。

 〜

5リズムの先生、ルシアと大阪で一緒の部屋に泊まった時、夜中にルシアがトイレに行った形跡があったが、やっぱり流れてなかった。ミチヨ的な音の迷惑なのか、ジョー的なサスティナブルなものなのか、わからないが、流れていなかった。

 〜

ダンスのクラスでは、誰かの後にトイレへ入ると、大概流れてない。

ダンスの友達の家では3件に1件の割合で流れてない。

どうやら、わざと流してないっぽい。

 〜

でも本当のことを言うと、節水が心配なら、個人宅の努力はもとより、自動で流れる空港のトイレやハイウエイのインターのトイレとかを自動じゃなくすればいいのにね。

 〜 〜 〜

で、最近の私は。。。

ミチヨに習ったのか、
夜中のトイレは小ならば流さない。だって下の階に響くもん。

そして異様にオシッコが近い私は、昼間でも自分だけの時は
2度までは流さない。

習慣ってすごいなあ〜〜
(と、感心している 笑)

 〜 〜 〜

で、何が言いたかったのかというと
物事は同じ一つの出来事でも
怒ったり、同意したり、考え方一つで全く正反対に変わるのね、ってコトよ。

だって、水のことだけ考えたらそりゃ流さないほうがエコだけど、気的に考えると、汚物がそのまま放置されているというのはありえないしね。

だから、悪い=いい
は、コインの裏表。
両方同時に存在するのね、ってコト。

うさとのうさぶろうさん

うさとの服

さとううさぶろうさん。
地球、エコ、スピリチャルな人から絶大な信頼を受ける
ナチュラル素材のみを使った洋服を作る、
カリスマ・デザイナー。

===

LAのうさと服展示会にうさぶろうさんがいらした時、
本当は行こうとは思っていなかった。

しかし、義理がいっぱいあって
Cさんにも会いたいし、
Mちゃんからは再度「行ってください」と連絡入るし、
Y子さんからはメールいただいたし、
SFからのYさんにもお会いできるのであれば、しょうがない、行かなくちゃ、、、

ポッコリとその数時間だけ空いていた。
何度もメッセージをもらうかのようにお誘いをいただいたので
そういう時は気乗りしなくても行った方がいいことを体は知っている。

別な用事も作って、無理やり行った。

多くの人が、うさとの服を着ていってるんだろうなあと思いつつ
私は私。自分らしい服でいけばいい、
と引きずり丈の黒ワンピに黒ブーツ。ロングのカーディガンを羽織って行った。

身長があるので、ちょっと、魔女みたいだった。

===

会場へ入ったらうやうやしい儀式的なものが執り行われていて
演奏会が始まり

しばらく中にいたものの、
ちょっと体がダルくなり、外へ出た。

受付にいたSFのY子さんに挨拶をして
そそくさと帰ろうかな、と思ったところ
中から 小柄で引き締まった男性が出てきた。

Y子さんは
「まさよちゃん、ちょっと!
 うーさん、うーさん! ご紹介します。こちら、まさよちゃん。
 ほら、有香ちゃんの友達なの」

中から出てきた「うーさん」と呼ばれた男性は 
うさとの服のデザイナー
さとううさぶろうさんご本人だった。

うさぶろう氏もタイに住んでいて、有香ちゃんとうさぶろう氏は
とてもとても仲がいいのだそう。
そんなこんなでご紹介いただいた。

10分ほどだったが話が弾み
うさぶろうさんが私の洋服を上から下まで見て

「ほぉぅ〜〜、その洋服、素敵ですね。どちらでご購入されましたか?(デザイナーは誰ですか?というニュアンスにも聞こえた)」

うーーん、人生ウソをつかないって決めてるし、

私は堂々と生きるのだ。
何があっても、堂々としていればいいのだ。

で、ちゃんと答えた。

「ターゲットです」

  ・
  ・

「は?ターゲット?」

「はい、日本で言えばダイエーのような、西友のような、そんなところです!」

Y子さんは横でゲラゲラ笑っていた。

  ・

「そうですかー、さすが!選ぶ人によって、そういうところでもいいもの見つかるんですねえ〜!」
とうさぶろうさん。

「はい!ターゲット、好きです!」

そのあと、話が弾み、
タイでいつか5リズムをやりたいこと、などを少しお話ししたら

「有香ちゃんがやるんなら、僕は全面的に応援します。会場はウチを使ってくださってもいい」

などという話にまで!!

===

いやーー、出会いとはワカラナイ。

連絡先に、とご自分の名刺を取りにわざわざ別室へ行ってくださったり、
私の名刺に「住所を書いてくださいよ」と言ってくださったり。

ガンバって来て良かった!

自分で枠を敷いてはイケナイな。

===

そして、昨日の朝。

マンションのポストを覗きに行った。

私宛の封筒があり、
そこには素晴らしい墨文字で宛名が書かれていた。

誰だろう ?

中を開けると、うさぶろうさんだった!

素敵なメッセージとともに、
こんなネットな社会に、
ちゃんと手書きで。。。

うわぁ〜〜、こんな風に人と付き合ってくださるんだ!
だから、この人は、あんなに愛されるんだな、と。
だから、この人の洋服はあんなに広がるんだな、と、

感動した朝だった。

ヒッチハイク拾うも他生の縁

長いです。12月9日のハナシ。

===

【男の子、拾っちゃった】

12月9日。ハードなワークショップを終え、エサレン・インスティテュートを出た。
ちょうど出たところは道が少し広くなっていて、エサレンのスタッフが車で宿泊場まで送ってほしくて待っている事がある。
ふと見ると大きな荷物とスケートボードをかかえた男の子が立っていた。

「のっけてこうか?どこまで行きたいの?」
と声をかけた。

「あっ!南です。最終地点はロスアンゼルスまで行きたいんですが、その途中、サンタバーバラでも、いや、もっと手前でも、どこでもいいから少しでも南に行ってくれる車を探してたんです」

「私、LAへ行くわよ」
「マジかよ!?すげえ!(No Way!! Nice!!)あっ、すみま、、ありがとうございます!」

エサレンで働いている人?それともワークショップを受けてたの?と聞くと、「いや、なんとなく歩いてきて、このあたりだと乗せてくれる人がいそうだったからここで待ってただけ」と言う普通の男の子で、エサレンの事は一切知らなかった。
一瞬、面倒くさいものを拾ったかと言う思いがよぎったが、それにしちゃ、この出口で待つとはいい勘をしていると感心もしたし、これで何か嫌な目にあう事もないだろうし、もしそうであってもそれは必然で、何かテストでもされてると思えばいい、と、小さくハラをくくった。
でも、とても笑顔の可愛い男の子だったので、くくったハラはすぐに緩んだ。

ふと思うに、昔はこういう事をしなかった。特に男性を拾うなんてコトは。
昔は自分も若干、可愛かったので、犯されたらどうしよう、というオコガマシイ思いもあって、自分を規制する事も多かったが、今や、じぇーーーったい何もない自信がある。年をとるってスバラしい。そういう意味での行動範囲が広がる。

エサレンの温泉で長湯していたこともあり、出発がやや遅めになり、夜になるのは必須。暗くなると標識が見えにくくなるので、誰かにのっかってもらってホっとしていた。
これから5時間半、この子と一緒にいるのだ。話す事がなければ日本語のクラスでもすればいいや、と。
「いいこと?夜になると私は標識が見えづらくなるから、あなたがちゃんとナビするのよ」
「はい、わかりました!」

彼の名前はスティーブン。あと一週間未満で21歳になるのだと言った。
あら!私は10日後に誕生日だから、二人とも射手座ね!というと、Wow!と小さく言った後、いや、実は13星座になったので、細かく言えば僕は蛇使い座で、あなたはそのまま射手座です、と。
ほう、おもしろい子を拾ったかも。さい先、悪くない。

「あ、とにかく、これで21歳になるので、晴れてアルコールが飲めます」
(注*アメリカでは、たばこと医療マリファナは18才から。飲酒は21才から)

「何飲むの?」
「発泡酒とか、自分で発効させて作って飲むのが一番好きです。果物とか、穀物とか、すごく上手く行くと、本当に美味しいんです」

===

【大人な対応の21歳】

発泡酒の作り方は興味がないので聞かなかったが、星座の話を振ると、彼は射手座、蛇使い座の説明を一生懸命した。
太陽の星座が射手座でも月の影響も調べなくては本当のホロスコープとは言えないんだ、と大きな身体の男の子が言うのはちょっと微笑ましく、知っている事もあったけれども、英語のあいづち「アハーン」を連発。

途中、
「ねえ、出発が遅れたんだけど、こっち方面へ来たときは必ず寄る所があるの。寄っていい?あなたも多分、気に入ると思うわよ」と言うと
「もちろんです、僕はのっけていただいているだけなので、全てはあなた次第。どこでも応じます。どこでも、いつでも、あなたの停まりたい時に停まって下さい。ぼくはただ待ってますから」
と、とても丁寧な言葉で言った。まるで日本のテレビのイケメン執事のようだった。

こちらのティーンは、二つの顔を持っている。
完全にティーンだけの時の本当の顔と、社会に出る時のソーシャルな顔。このソーシャルな顔のときは本当に丁寧で、紳士淑女。ものの頼み方も、お前オトナかよ、と。
日本で、某電通のおぼっちゃんディレクターが、ものの頼み方も知らなくて、才能だけ伸ばされた社会的知恵遅れの父っちゃん坊やだったのを思い出したが(ソイツは何故か私の言う事はとてもよく聞いた)、それに対し、アメリカという国は、大人への喋り方や「ソーシャルライフ」というものをひとつの教育にしているため、例えばどんな不良でも、知能障害を持っている子も、驚くほどに通常の紳士淑女コミュニケーションができる。たとえぎこちなくとも、これで社会での会話の最初の10分は完全に乗り切れる。スティーブンもご多分にもれず、そのへんはとてもキッチリしていた。

話を元に戻すと、寄った所は、ゾウアザラシのビーチ。
ゾウアザラシがビーチで団体で寝ているのを見た途端、スティーブンは「ワオ!」と子供の顔に戻った。
大きな大きな一匹のゾウアザラシを見て、私はあれは妊婦だと言い、彼はあれはオスだと主張した。私はお腹の形と大きさからそう感じ、彼は看板にあったアゴの形からそう言った。
ひとつのモノを見て一緒に感動できるのは嬉しい。いつもここを通るときは一人で見ていたから。

もしも、自分に子供がいたら、彼くらいの年齢の子かもしれない。
小さな喜びと郷愁の中間のような感覚をビーチの風に吹かれながら感じた。

このあたりから、彼の敬語は消え、何に対するリアクションも「ノーウェイ!(まさか! 若者はマジ?という感じで使う)」とか「ナイス!」という若者同士で使う言葉になった。
ガムだべる?といっても、食べるか食べないかは別として「ナーイス!」
便利だ。言葉はいつの世も、便利なように進化する。

座っているときは気付かなかったが、身長は6フィート(183センチ)以上あり、編み上げ付きの地下足袋を履いていた。どこで買ったの?と聞くと、日本のものを売っているネットがあって、この「タビ・シューズ」はスケボーに最高なんだ!これはアメリカ全土で発売するべきだ、と真顔で説明した。
しかし、この大きさだと、両国のお相撲さんの所で作っているんだろうか?

日本が大好きで、ナルトが好きで、音楽はシートベルツのファンなのだと言った。
ネットが栄えてから、こういう事が早くなった。私より日本を知っている。
サスティナブルな生活を目指している彼は、そのうち、”ゲタサンダル”(下駄)とか、生活用品は全て自分で作れるようになりたいと夢を語った。

===

【エコロジー、インディゴ、もろもろ】

それから色んな話もした。
サスティナブルな生活の話。

私の乗っているプリウス、本当はちっともエコじゃないよね、だってリサイクルの事、まだ考えられてないもの。というと、
これから車を買う人にはいいかもしれないけど、ガス代がかからないから、と今までのものを捨てて乗り換えるのは、本末転倒かもね、と笑った。

彼は、何でも飲むし、ベジタリアンでもなく何でも食べるけれども、人工的なものは口にしたくない、と言った。
たとえばお菓子。コーラ。人工甘味料の入ったもの。アミノ酸添加物。遺伝子組み換え食品。
出来れば、何もかも、自分で作ったものでまかないたいのだと言った。
だから、ガムをすすめたときも「ナイス!」とだけいって、手を出さなかった。

せっけんも、ゲタも、自分の着るものも、乗るものも、全部必要な分だけ自分で作りたいんだ。地球からのものをあまり傷つけたり、汚したり、壊したりしたくない、と。
全部、自分で栽培したいから、きれいな景色よりも、山の斜面を見て、このあたりに畑を作れたら素敵だとか、そんな事をいいながらドライブはすすんだ。

そうね、でも、皆が自分で作り出したら、全く経済はブっつぶれるわよ。今まで経済の事ばかりが先立って来たけれど、そろそろそういう体制は壊れてもいいのかもね。あなたたちはインディゴとかクリスタルでしょ?私は、地球上の年齢に関係なく、尊敬する人は尊敬する。あなたたち次世代が動きやすいように、私みたいに、ちょっとだけメーター振り切ったヤツが、先に親の年代を壊す役目かもしれないんだ、と言うと、ありがたい、と笑った。

僕たちも、この後に続くクリスタル・チルドレンやレインボー・チルドレンを楽しみにしてるんだ。僕たちは、自分たちが何故この世界に産まれてきたか、知ってる人種だと思う。クリスタルやレインボウは、もっともっとスゴイんだぜ、きっと!と。

「そうだね、きっと世界は変わるね」

ひとつだけ、スティーブンに言った。
「あなたはサスティナブルな生き方をがんばっているけれども、今のアメリカって国は、本当にたくさん採って、たくさん捨てる国だと思う。捨てる為に採る国よ。
私たち日本人は、必要なものだけ採って、少なく使って、ゴミを出さないように努力してきた。
だけど、皮肉よね。そうやってゴミを出さないようにしてるのに、津波が来て、そのうち流されたものが世界中へ漂流したり、放射能だって、いまだ垂れ流してる。
あんなに汚さないように、ゴミを出さないようにしたのに、結局のところ、プラスマイナスゼロなのかしら、悲しいわ。。。」

スティーブンは、大きな身体を小さくして、申し訳なさそうにした後、だけど、ものにはエネルギーがあって、ポジティブなエネルギーをもって接した事は大事に至らない、という事もあるんだよ、と一生懸命語った。

じゃあ、ビニールバッグも、ポジティブに作ればそれはポジティブなのかしら?と聞くと、それは違う、何故ビニールバッグを作りたいか、という意志の時に、「安く作ってお金を儲けたい」という原動力でやっているものだから、悲しいかな、それはポジティブとは言わないんじゃないか、と彼はいった。

原発は僕も反対で、便利になりすぎちゃって頼ってるけれども、本来はいらないよね、原発を作った時の事はネガティブな事、例えばそれぞれのエゴなどがいっぱい絡まっているけれども、地震で漏れた「結果」に対しては、ポジティブな念を飛ばせば、希望的に少しでも悪影響が減るんじゃないか思いたい、と言った。

===

【自由な旅の仕方】

陽が沈み、ガソリンを入れて戻ると、彼はWholeFoodsナチュラルストアの袋に入ったナッツをつまみながら、せっせこせっせこテキストメッセージをしていた。テキストの早さは世界共通、ティーンの図。
ご飯でも誘おうかと思ったが、さすがに夜暗くなるのも嫌だし、ナッツでお腹を膨らませているようなので、そのままにした。

「お友達に連絡とれたの?さて、私はあなたをLAのどこで落とせばいいかしら?」
「ベニスビーチのどこでも。あなたの行きやすい、どこかで」
「どこか、って言っても、まさか砂の上?それでよければ、砂の上までいってあげるわよ、そんなに遠くもないし。だけど、何時にどこどこ、と言う決まった所があるのかしら?お友達を砂の上で何時間も待つの?」

「ううん、僕たちは自由な旅をしてるんだ。これはある意味、ゲームなんだ。テキストが入ってきて、今から皆が、LAのベニスビーチへ向かう。誰が一番早く着くか、っていうゲーム。多分僕が一番乗りだと思う。だってLAへダイレクトで走るあなたが拾ってくれたからね。他の人たちは明日とか、そんな感じで着くんじゃないのかな。
こういうふうに続けて、ブラジルへ行き、南米へ行き、そして一番最後の目的地は、2012年のマヤカレンダーの12月22日に、アメリカのとある所で、皆で落ち合う事になってるんだ。それまでは、勝手気ままに皆が参加する。こうやってあなたみたいに知り合った人も、参加する事だってあるんだ」

それはとても気楽そうで、インディペンデントな旅だと感心した。

で、どこに泊まるの?と聞くと
「ほとんどは野宿。野宿というか、僕の場合は樹に泊まる」

彼はハンモックを持っていて、2本の樹があればどこでもハンモックを吊るして夜を過ごすのだといった。
「出来るだけ高い所に吊るすんだ、そしたらお巡りさんが来ても、みつからない。そして、大概のお巡りさんは高い樹の上までは捕まえには来られないから」

6フィートが樹を登る。けっこうスゴイ図だ。

ちなみに、一人で旅をするのに必要なギアは何?と教えてもらう事にした。
彼は事細かく、何がどのように働くのか、ひとつづつのものを説明してくれた。

特に洋服は,外は一枚でいい。レイヤーで重ね着をし、持ち歩くものの重さを最小限度に押さえる事が大事だと言った。但し、一番下の肌につける下着や靴下だけは、複数枚持っていなくちゃならない、と言った。
ハンモックと寝袋、ヨガマット(下に敷く&温度調整)、簡易コンロ、重ねる食器兼、鍋。
一生懸命教えてくれた。

実はヒマつぶしに話題提供、と思いながら振ったトピックだったが、案外面白かったし,もしもバックパックなどするときの為に割と真剣に聞いておいた。

===

【地球のチャクラ】

陽が完全に沈み、うっすらピンク色を残した空に月が出た。一緒に歓声をあげて喜ぶ図は、まるでアメリカ映画の中に入ったような気分だった。
運転している私のかわりに、私のカメラでスティーブンに月を撮ってもらった。「すげえ!一眼レフだ。写真もちゃんと勉強してみたいなあ。どうやればいいの?」

私の口頭の指示で、ダイヤルをいじりつつ、あ、ホントだ!と声をあげ、楽しそうに、大事そうに一枚写真を撮る。ああ、こういう撮り方してなかったな、と、彼から学んだ。結構上手に撮れていた。

この後、どんな所に旅をしたいかという話になったら
「あのさ、地球にはチャクラがあるんだ。僕はそのチャクラの場所、全部に行きたいんだ」と顔を輝かせた。

「へえ、地球にも?セドナが第一チャクラから第七チャクラまであるのは知ってたわ。でも地球にもあるって、知らなかった。あ、でもそりゃそうでしょうね。で、ねえねえ、地球の第一チャクラはどこなの?」

「えっと、、、これが、皆信じられない事なんだけど、マウントシャスタなんだ」
「え〜〜〜〜っ?シャスタ!!?」
「だろー?僕も信じられない」
「うん、シャスタは第六チャクラとか第七とか、上な気がするのに、第一チャクラなの?」
「うん、そうなんだよ。おもしろいね。でも諸説あるかもしれないから、必ずそれが正解かどうかはわからないけれども」

私が「ちょっと、そのチャクラの情報を、iphoneのメモパットに書いといてくれないかな」とお願いすると、「いや、いま、ちゃんとウエブを探してあげる」と、私のiphoneをいじる姿は、そのあたりの中学生くらいに見えて微笑ましかった。

そして、その説明を音読してくれた。
私はわからない言葉があるたびに「その単語、どういう意味?」と聞くと、一生懸命説明してくれた。日本語のレッスンをやるヒマもなく、私の英語のレッスンとなっていた。

第一チャクラ:マウントシャスタ
第二チャクラ:チチカカ湖
第三チャクラ:ウルル(オーストラリア エアーズロック)
第四チャクラ:イギリス、グラストンベリー
第五チャクラ:エジプト、ギザのピラミッド
第六チャクラ:12星座で移動する。現在第四チャクラと同じ
第七チャクラ:カイラス山、チベット

なんだそうな。詳しくはhttp://earthchakras.org/で。

===

【他生の縁、多少の縁】

2時半に出て、寄り道をして、ベニスに着いたのは夜の8時半。
やっぱりI−5のほうが早かったかな。結局101を使ったら、若干遅かった気がする。

地球のチャクラのウエブをiphoneで読んでいる間も
「ねえ、フリーウエイ405まだカスってないでしょうね?ちゃんと標識見てよ〜っ」
「あっ、ほんとだ、やべ!」
「ほら、あったあった!あと10分で着くわよ」
「ノーウェイ! ナイス!!」

   ***

彼の言うとおり、本当に砂のすぐ近くまで連れて行って、降ろした。
「ここがドアーズのジムモリスンの居た場所だからね」と建物を指差す。
「あれが、話してた面白い像のいっぱいついてるアパートよ」
「そして、明日、土曜日の夕方は砂の上でドラムサークルがあるわよ」
全てに「ノーウェイ!」か「ナイス!」で答えた。
なんだか名残惜しかった。

野宿道具がいっぱい詰まった大きなバックパックをおろし、スケボーをおろし、
じゃあね、楽しかったわ、と言うと、
「本当に心から感謝してるんだ、ありがとう。助かったよ。そして楽しかった」

私たちは10秒ほどハグし、お互いの背中をぽんぽん、と叩いた。

袖すり合うも他生の縁と言う。

私とスティーブンは他の生で会っていたのだろうか?
それは、どんなご縁だったんだろう?

メールアドレスも交換しなかったけれど、たったひとつ、彼が残した形跡。

彼が自分の携帯を車の中で落としてみつけられなかった時、
「すみません、電話お借りしてもいいですか?みつからないんです」と、私の電話を使って自分の電話にかけた、その携帯番号が履歴に残っている。

名字も知らない。
履歴が流れて消える前に、コンタクトを追加しとく事にした。

コンタクトアドレスには Steven
名字のところに Hitchhike(ヒッチハイク)と入れた。

もし、数ヶ月後、南米へ行きたくなったらテキストでもできるように。。。
私も参加できるよ、と言っていたから。もしも、そんな気分になったときのために。

きっと「じゃあ、チチカカ湖のほとりに6月ごろ」とか、帰ってくると思う。