ドッグパークでコーチング

トムは犬娘のキキが大好きすぎて私にキキの散歩を譲ってくれない。
が、シカゴへ行っているため、その間は私の番。

近所のドッグパークにはトムの犬仲間ができて、毎朝、毎夕の1時間ずつの犬の散歩は、トムにとってとても大事な時間になっている。

今朝は少し遅めに行ったら、ほとんどの常連がもう帰っていて、犬のダレンと、飼い主のロンだけがそこにいた。

もう帰りかけていたロンと少し話をし始めたら弾んだ。

「ロンは何をしてる人なの?」
と聞いたら、不動産をやっていたけど、現在はライフコーチと掛け持ちだという。

こっちにはライフコーチはシコタマいて、
日本のヒーラーくらいいて、
へっ、ライフコーチかよ、と心の中で一瞬思ったが、
不動産とライフコーチという正反対にも見えることに興味がわき、
少し突っ込んで聞いてみた。

「何がライフコーチになるきっかけだったの?」

12ステップミーティングというのがあって、それにちょっと関わっていて、そこからライフコーチに興味を持ち、1年半かけてコーチになったんだという。

12ステップとは、アルコール中毒からのリカバリープログラムで使うものらしい。

12 Steps

いや、僕はアル中ではなかったんだけど、彼氏が(ここはゲイタウン)そうだったから、一緒に行ってたんだよね。

コーチングの何が面白いの?
と聞くと
人を元気にしてあげられるから。

そして、ロンが言うには
「僕はコーチングの中で特に好きなのはオープンクエスチョンなんだ。
例えば、今日は気分がいいかい?と聞くとイエスかノーの答えになるだろう?これはクローズドクエスチョンという。だけど、今日はどんな気分だい?と聞くと、いろんなことを言ってくれるだろう?」

今日は暑いね イエス・ノー
今日のお天気、どんな風に感じる? オープン

君は夢を持ってるかい? イエス・ノー
君の夢を教えてくれないか? オープン

なんだそうだ。

そういえば、コミュニケーションの下手な人は、オープンじゃないのかも。

 〜 〜 〜

そんなこんなで、ロンとオープンクエスチョンのしあいっこをした。

「ロンにとって、人生って何ですか?」

「僕にとったら、3つ大きな意味があるなあ。
 1つ目は奉仕。何かの役に立つこと。
 2つ目はライブで歌ったり、ギターを弾いたり、パフォーマンスをすること。
 3つ目はロマンス。すなわち誰かと愛を語ること。これは一番難しいけどね」

そうか、Service, Express, Loveなのね。

「じゃあ、マサヨ、君にとっての人生とは何?」

私は、、、

可能性、冒険、創造 だと答えた。(Possibility, Adventure, Creation)

「じゃあ、君にとって、この人生の意味は?この人生で君は何をしたいの?」

「うーーん、そうだなあ。完結したい。これが最後の人生にしたいから、いっぱい学んで、いっぱい表現して、最後にしたいの。だから、みんなが先生」

ロンは大きく笑って、それはいいなあ、と言った。

ドッグパークで少し時間が遅れたことで、ひょんなことから会話が弾んで
こんなコトを話しできたことが
とても嬉しかった。

セラピーが必要な人がセラピストに

Sopranos(ソプラノ)という、ギャングをモチーフにしたテレビドラマがあった。
大好きで 毎回見ていた。

中でもギャングの親分 トニー・ソプラノが通う精神科の心理セラピストの部分がとても「リアルな生活」を見られるようで好きだった。社会での顔の下の人間模様やインナーチャイルドが見え隠れする。

番組「ソプラノ」の中の心理セラピストも、患者から様々な事を聞いて痛んだ自分の心を癒す為に別な精神科医にかかっている。実際これは稀な事ではないらしい。
夫の姉が精神科医で心理セラピストをしているが、彼女もしょっちゅう別な心理セラピストにかかっているらしい。

セラピストがセラピーを必要なのには、多分二つの理由があると思う。

ひとつめの理由は、単に自分のメンテナンス。

もうひとつの理由は、「悲しい話のちハッピーエンド」にも書いたが、傷ついたヒーラーしか、人を癒せないのかもしれない。
恋に破れた人しか、失恋の痛みはわからないのと同じ。肩の凝らない人がどう揉んで欲しいかわからないのと同じ。
セラピーが必要な人にしか、セラピーに来る人の気持ちもわからないのかもしれない。
そういう人が、自分のされたい事を「仕事に」する。

夫が時折イジワルく言うには
「普通の人はセラピストになんてならないのさ。自分がセラピーして欲しいクレイジーさを持ち合わせてるから、心理学なんかに興味持つ。姉ちゃん見てたらそう思うよ」

あたしも興味あるんですけど(笑)
ま、自分のクレイジーさも否めない。

  ***

さて、昨今、世の中にはヒーラーとか、ライフコーチとか、カウンセラーがあふれかえってる。

もしかしたら
世の中に傷ついた人とか、導いて欲しい人が多いってコトなのかな。。。

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【かかる側のキーポイント】

ひとつだけ思う事。

マッサージかかるもけっこう、
セラピーかかるもけっこう、
ヒーリングされるもけっこう、
占い、チャネリング、みなけっこう、

ただし、

「誰かに」 ”してもらう” のではなく
「自分が」 少し”手を貸してもらいに”いく 

という姿勢と意識が大事な気がする。

ほんとうのところ、誰かが治してなんかくれないのだ。

相手がどんなにエライ人でも、どんなにスゴイ人でも、
結局は自分。
相手は ちょっと 手や胸や能力を貸すだけだ。

マッサージもセラピーも、大げさに言えば医療さえも、
全て、コラボだと思う。

する側とされる側のエネルギーの循環。

そして、癒してくれる相手もまた、同じ痛みを持つ人間(多分ね)。
だから100%おんぶされに行くのはお門違いかもしれない。

そして、100%おんぶされに行くと、する側とされる側のエネルギーの循環は止まる。

・・・そんな気がする。