ビギナーズラック

何にでもビギナーズラックがある。

それは、単なる初心者の言葉だけではなく
あらゆるところであると思う。

写真でも、プロの被写体さんでない場合、
「照明のテストです」って撮ったのが一番良かったりする。

歌でも、試しに歌ってみたときの、めっちゃ荒いのが良かったり。
歌を合わせて、練習して、練習していると
途中でヘタクソになる。

・音に聞きなれて耳が肥えたのと
・何回かやって、フレッシュさがなくなったり
・練習そのものにフォーカスし、楽しんでなかったり
・心を込めてないから。

最初の一回目を90点とするなら、
達成した時が95点。

で、二回目から達成ちょい前までが50点〜80点くらい。

ゲシュタルト崩壊だ〜〜! (え?違う?)

100回くらいやっても、こんな感じなんだと思う。

だけど、百回どころか 何万回もやるからプロなんであり
そうなると、コンスタントに95点が出せる。
とある何百回目かくらいから、
多分、ソレが一人歩きするんじゃないか、と。

希望的観測。

なら、何百回か、やろう。
すると、すっと、どこかで波に乗る。
そして、それは淡々と続くのだ。
次のゲシュタルト崩壊まで。。。

だから、
「アマチュアでいいんです。楽しめれば」
と思うなら、
練習も何もせずに、
うまく出来るようにマジナイでもして
お守りでも握って、
ビギナーズラックだけに頼ってた方がいい。

だって、リスクは少ないもん。

だが、ビギナーズラックより
ほんのちょっと、本当にほんのちょっとなんだけど
コンスタントに自分の思う通りに表現したかったら
何事も、数万倍の練習が必要になる。

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ロックスターとコミットメント

ケイトは、最も尊敬する先生の5人の中の一人だ。

20歳近辺で5リズムと出会い、その後すぐにティーチャーの道を選び、もう25年教えている。
白髪まじりのモヒカンで、超どぎついことを平気で言う根性の据わった愛されキャラ。
彼女の語録をそのまま本にしたいくらい面白い。

「なぜ人生が辛いかわかる?自分を生きてない、偽って生きてるからよ。私はあんたたちより少しだけ強い。なぜかわかる? なぜなら隠し事がないから。ワキが臭かったら自分で”私は臭い”って言っちゃえば楽になるのに、人は隠そう、隠そうとする。だから辛いのよ!」

「この世の中、タブーが多すぎる。タブーにパワーを上げるからもっとタブーになる。チンコだって、マンこだってタブー。マジで!!だって、皆ここから出てきたんだよ!どんな聖人もここから作られてるのに、どうして隠したり、タブーにしたりするの?変でしょう?これは命の源なのよ!」

「皆、同じように闇を持ってる。誰だって首 吊っちゃいたいのよ。だけど実際にはできないから、踊りを使ってソレらを解放してあげるんじゃん。死にたいのはアンタだけじゃないのよ。一人でそこで自分を抱きしめてるのもヨシだけど、それはセンズリに過ぎない。ある程度味わった後は足を動かして、そのクソな自分を踊りにして出してあげなさい!」

そういうことを平気でクラスで言う。

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英語ではカッコいい人のことを「ロックスター!」という言い方をするのだが、本当にカッコいいのだ。みんなが「ケイトに自分をわかってほしい」「ケイトに癒されたい」「ああいう人に叱られたい」みたいに思うのだ。

が、そのように、人に「〜〜〜されたい、してほしい」と思っているようでは、ロックスター街道はいけない。自分が「私も〜〜するぞ!」という自立型にならないと意味がない。

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ケイトのコミットメントはハンパない。

とある時、ケイトは生徒に向かってこう言った。

「私はすごい真剣にこれ(5リズム)をやっている。楽しい楽しいダンスのためにやってるのではない。私のやり方が気に入らなかったら、今すぐ、さっき払った$20持って出て行きなさい。私は一向に構わないから。それはあなたの問題で私の問題じゃない。ここへ来るからには、私は私と一緒に、5リズムを瞑想として、生き方として練習をしてきている人たちを守る義務がある。好きに踊りたいのなら、アメリカお得意の自由を振りかざしたいのなら、ここはあなたの来る場所じゃない。払った$20持って、今すぐ出て行きなさい」

ケイトみたいな人と一緒に毎週長年練習としての5リズムをしていると、鎧なんてバンバンに剥がれるばかりか、鎧を着ていること自体が不思議になるんだが、日本ではまだまだ鎧に悩まされている人たちがいるのだと思う。

全く踊れない人も関係なく踊れるので、初めて来た人が、たった一回のケイトのクラスで人生変わっちゃう人、いっぱいいるのだ。そういう様子を見るのも嬉しい。

いずれこの先生を日本へ連れていけたらと思うが、LAのサブの先生カバー(数年後、先生が2人くらい増えると思う)と、私の英語力と、日本での動員力が揃った頃、おのずから話が盛り上がるのだろうと思うから、今は放っておくことにする。

ーーー

去年、この先生に背中を押してもらい、彼女がいない3ヶ月、彼女のクラスを英語で教えることになった。おかげで去年の夏は3ヶ月、プレッシャーと緊張で下痢だった。

そしてこの夏、またこの先生は2ヶ月いない。
が、今年の夏はこの先生からは何も言われなかった。
その代わりに、生徒たちから「マサヨが代わりに教えてくれるの?」という声が上がり、私はしばらく考えた後、2ヶ月クラスを教えてもいいかと彼女に聞いたら「アンタからソレ言ってくるの、待ってたのよ!」

で、受け持つことになった。

そこには別なロックスター、かおるちゃんがいて(彼女はホンモノのミュージシャンだから文字どおりロックスター)、彼女が後押ししてくれたのもあった。

「私があなたならそのクラスやるわよ」とかおるちゃん。
「え〜?だって、私月曜に自分のクラス教えて、その翌日の火曜にその新しいクラスだよ?DJの音楽考えるだけでも大変だもん」
と言ったら
「だって、クラスもステージも、数こなしてナンボでしょ? それに月曜のあなたのクラスと、火曜のトパンガのクラスでは来る人違うんでしょ? じゃ、月曜と火曜の音楽、変えなくていいんじゃん。コンサートと一緒じゃん。毎日同じ演目で、違う場所でコンサートするよ。観客違えば違うステージになるって」

そーだな。

ミュージシャンのいうことは信憑性がある。

この夏はコンサートだと思って、クラスをやればいいのだ。

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昨日の夜、ケイトのこの夏最後のクラスがあって、
クラスが終わる時に、私は皆の前で紹介された。

帰りにケイトが
「いい? とにかく、あなたが楽しむこと。
 そして何より、あなた自身でいること。」

そう言って強く抱きしめ、
互いに日本語で
「アリガト、センセイ!」と言い合って笑った。

いずれケイトが呼べるように、私も頑張ろう!!

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ロックスターとは、すっげーーーコミットメントしてる人たちのことを言う。

私も、ロックスターになれるように、私のやり方で、私らしく。。。

コミットメントする。